「乳歯がグラグラしているのに、なかなか抜けない…」
「痛がってはいないけど、このままで大丈夫?」
愛知県知多市旭のおひさま歯科・こども歯科にも、こうしたご相談をよくいただきます。
乳歯は必ず抜けて永久歯に生え替わるものですが、その“タイミング”や“抜け方”には個人差が大きく、
ご家庭だけで判断しづらいケースも少なくありません。
この記事では、
・乳歯が抜けない原因
・受診が必要なケース
・ご家庭でできる正しい対処法
・自分で抜いていい場合/いけない場合
・注意すべきサイン
を分かりやすくお伝えします。
生え替わり期は、お子さまが心も体もぐんと成長する大切な時間。
保護者の方が安心して見守れるように、丁寧に解説していきます。
■ 乳歯がなかなか抜けない主な原因とその対処法
乳歯がグラグラしているのに抜けない場合、いくつかの理由が考えられます。
放置して問題ないケースもありますが、受診が必要な場合もあるため、理由を知っておくことが大切です。
① 永久歯が作られていない(先天的に存在しない)
生え替わりの時期になっても乳歯が全くグラつかず、抜ける気配がないことがあります。
これは 永久歯が作られていない(先天性欠如) 可能性があります。
10人に1人の割合で起こる、決して珍しくない状態です。
▼対処法
・まずはレントゲンで永久歯の有無を確認
・乳歯が健康なら、そのまま長く使う場合も
・成人後に矯正・インプラント・ブリッジなどで対応することも
乳歯が動かない状態が続く場合は、早めにおひさま歯科へご相談ください。
② 永久歯が先に生えてきてしまっている
乳歯が抜ける前に、乳歯の後ろや横から永久歯が生えてくることがあります。
特に 下の前歯に多いトラブル です。
乳歯が邪魔をして、永久歯の並びがガタガタになる可能性があります。
▼対処法
・早めに受診し、必要なら乳歯を抜歯
・その後、自然に永久歯が正しい位置に戻ることが多い
受診が遅れるほど歯並びに影響しやすいため、気づいたらすぐにご連絡ください。
③ 永久歯がずれた位置に生えている
本来、永久歯は乳歯の真下に位置しており、下から自然に乳歯を押し上げます。
しかし、ずれた位置にあると乳歯の根の吸収が進まず、残ってしまうことがあります。
▼対処法
・乳歯の抜歯が必要
・ permanentの位置によっては矯正治療を検討
成長に合わせた治療が必要になるため、歯科でのチェックが欠かせません。
④ 乳歯が“癒合歯”の場合
2本の乳歯がくっついて1本のようになっている状態を「癒合歯」と言います。
癒合していると根が吸収されにくく、乳歯が残ってしまうことがあります。
▼対処法
・生え替わりのタイミングで癒合歯を抜歯
・永久歯が正常に生えるスペースを確保
癒合歯は自然に抜けないケースが多いため、定期的な経過観察が必要です。
⑤ 永久歯が“埋伏歯”になっている
顎の骨の中に埋まってしまい、生えてこれない状態を「埋伏歯」と言います。
埋伏歯があると、乳歯は残ったままになります。
▼対処法
・レントゲンで位置を確認
・外科的に永久歯を出す処置を検討
・乳歯をそのまま長期間使うケースもある
どの方法が適切かは、歯科医師が成長に合わせて判断します。
■ グラグラ乳歯は“自分で抜いてもいい”の?
お子様が気にして触ってしまうことも多い、グラグラ乳歯。
「これは自分で抜いて大丈夫?」と迷う場面もありますよね。
結論としては――
“グラグラ”を超えて“ブラブラ”であれば、自分で抜いてOKです。
乳歯の根がほとんど吸収されており、わずかに粘膜でつながっている状態なら問題ありません。
■ 正しい乳歯の抜き方
お家で抜く場合は、感染予防のため清潔さがとても大切です。
◎手順
- 子どもの手と保護者の手をしっかり洗う
- ガーゼで歯をつまむ
- 軽く揺らし、痛みがなければ引き抜く
- 抜けたら清潔なガーゼを噛んで5分以上圧迫止血
- 出血が落ち着くまで触らない
無理に力を入れないようにすることがポイントです。
■ 自分で抜いてはいけないケース
以下のような場合は 必ず歯科医院を受診 してください。
① 明らかに「抜ける時期より早い」
乳歯ごとに抜ける年齢の目安があります。
時期よりずっと早くグラつくときは、歯の脱臼の可能性があります。
▼乳歯の抜ける時期(目安)
|
歯の種類 |
上の歯 |
下の歯 |
|
乳中切歯(A) |
7〜8歳 |
6〜7歳 |
|
乳側切歯(B) |
8〜9歳 |
7〜8歳 |
|
乳犬歯(C) |
11〜12歳 |
9〜10歳 |
|
第一乳臼歯(D) |
10〜11歳 |
10〜12歳 |
|
第二乳臼歯(E) |
10〜12歳 |
11〜12歳 |
明らかに早すぎる動揺は、自己判断で抜くと永久歯の生え方に悪影響を及ぼします。
② 片側だけ抜けて、反対側が全く抜ける気配がない
左右の乳歯は、基本的に同じ頃に抜けます。
片側だけ極端に遅い場合は、
・先天性欠如
・埋伏歯
・位置異常
が疑われます。
③ 2週間以上グラグラしているのに抜けない
子どもが痛みを避けて、わざとその歯で噛まないことがあります。
結果として抜けるべき乳歯が残り続けてしまうことも。
これは抜歯が必要になるケースも多いです。
④ ぶつけた・転んだあとにグラグラしている
歯の脱臼・破折が疑われます。
外傷は放置すると神経が死んでしまうこともあるため、早急な受診が必要です。
⑤ 虫歯で歯がボロボロになっている
虫歯の乳歯は、
・抜けにくい
・欠けた部分が残る
などのリスクが高いため、自分で抜くことは避けてください。
■ まとめ:乳歯が抜けないときは、無理に抜かず歯科に相談を
乳歯がグラグラしているのに抜けない理由は、
「成長の個人差」から「永久歯の問題」までさまざま。
中には、早めの対応でその後の歯並びトラブルを防げるケースもあります。
大切なのは、
“むやみに抜かないこと”
“必要なときは専門家に相談すること”
です。
知多市旭の おひさま歯科・こども歯科 では、
お子さまの生え替わりに寄り添いながら、将来の歯並びやお口の健康を見据えたサポートを行っています。
乳歯のグラつきで不安なときは、
「これくらいで相談して良いのかな…?」と迷わず、いつでもお気軽にご相談ください。
一緒に、お子さまの健やかな成長を見守っていきましょう。












